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2007.07.04 Wednesday  | - | - | 

『瞳の中の大河』 沢村 凛 新潮社 (chiekoa)

4103841044瞳の中の大河
沢村 凛
新潮社 2003-07

貴族の血をひくものの、出生に複雑な事情をかかえるアマヨク・テミズは、軍学校を卒業し、西の駐屯地へ向かう小隊の隊長として赴任する。そこでアマヨクに下った命令は、王家の宝を盗んだ者たちの捜索だった。アマヨクは、野賊の6頭領のひとり、オーマの仕業であることを直感するも、逆に盗賊たちの策略にはまり、捕えられてしまう。伝説の野賊として名高いオーマとの出会いをきっかけに、アマヨクの波乱に満ちた運命が幕を開ける。

ひと言で言って、名作だと思います。心から。どうしてこの本、有名じゃないのでしょうか!!!こんな表紙だから??惜しいです。すごくいい本でした。

読み始めは、若干つらいものがありました。分厚いので「先が長いなぁ」というのと、登場人物の名前が覚えられないのと…(←これは完全に自分のせいですが)。でも、読み進めるにつれて、どんどんこの世界にはまり込んでいく自分がわかりました。アマヨクに魅入られていく自分がそこにいました。これぞまさに「大河ドラマ」。圧巻です。

アマヨクを襲う様々な試練。それでも、何があっても、自分の信じるもののため、愛するもののため、守りたいもののために、真っすぐに突き進んでいく彼の姿に、信念に、何度も目頭が熱くなりました。人の強さ、そして弱さ。そのどちらもが人であるということ。胸を打たれました。

しかし、さすが沢村さん。今までに読んできたような沢村さんの作品たちとは全く違うタイプの本ですが、でも、ほんとうにすばらしい本でした。読んでよかったです。手に取りづらい本だとは思いますが、ほんとうにほんとうにオススメです。
2006.07.07 Friday 16:46 | comments(0) | trackbacks(1) | 
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