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2007.07.04 Wednesday  | - | - | 

象と耳鳴り(恩田陸) ・・・by ゆこりん


「あたくし、象を見ると耳鳴りがするんです」そう語り始めた老婦人。「象による殺人」の夢はいったいどんな真実を秘めているのか?表題作を含む12編を収録。

何気ない日常の中に潜むさまざまな謎。見落とされがちなその謎を見つけ、鋭い観察力で解いていく。その鮮やかさは見事!こういう作品を読むと、いつも会っている人のいつもの行動の中にも、何か謎があるのではないかと思ってしまう。ここに収められているどの作品も、さすが恩田陸!と思わせるものばかりだ。私たちの日常生活も、目を凝らして見れば謎に満ちた面白いものが見えてくるかもしれない。
2005.12.21 Wednesday 16:31 | comments(0) | trackbacks(3) | 

『聖少年』 檀上 りく 小学館 (聖月)

聖少年
聖少年
檀上 りく
 女子高生という職業の人たちについては、小説の中や、ドキュメンタリー的な街頭インタビューや、東京の電車内で見かける本物たちにより、その生態が少しはわかっているつもりでいる評者。いや、女子高校生という純粋な肩書きを持った無垢な感じの女の子たちも多く目にはするが、やはり目を惹くのは女子高生という職業の人たちのほうである。ミニスカ、茶髪や金髪、ピアス、化粧、ルーズソックス・・・なんか、見ちゃうんだよね・・・でも目は合わさないようにしている。大分県は高崎山のサルと一緒で、目が合ったら飛びかかってくるかもしれんし。“オヤジィ〜、何こっち見てんだよ〜”みたいな。おお、コワ!クワバラ、クワバラ。
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2005.12.11 Sunday 13:10 | comments(0) | trackbacks(1) | 

『カリフォルニア・ガール』 T・ジェファーソン・パーカー (聖月)

カリフォルニア・ガール
カリフォルニア・ガール
T・ジェファーソン・パーカー, 七搦 理美子

 本書『カリフォルニア・ガール』は、素晴らしい作品である。本邦初紹介作品であった著者の『サイレント・ジョー』より、作風も物語性もこちらのほうがずっと好みの評者なのである。どちらの作品でもアメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長篇賞を受賞しているのだが・・・っていうか、この賞を二回も受賞すること自体が稀有なのである。なのに敢えて2回目を与えられたということは、他の作家の作品ではなく、この作家に再び与えたということは、それだけ素晴らしい作品だからなのである。藤原イオリンにもう一度直木賞を与えるようなものである。綿矢りさ姫にもう一度芥川賞を与えるようなものである。芥川賞を受賞した町田康に、『告白』で直木賞もあげちゃうからみたいなものである。そういうつもりで、是非、手にとって読んでみてほしい佳作でなのである。
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2005.12.10 Saturday 10:48 | comments(0) | trackbacks(4) | 

『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』 村上春樹 (聖月)

投稿が静かですねえ・・・では
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド
村上 春樹


既評『海辺のカフカ』で村上春樹を初めて読んで気に入った評者は、さて次の村上春樹作品は何にしようと考えていた。そこらへんのお話を少し掲示板で交わしたら、リンク先の苗村屋さんと四季さんから早速、ちょっと古い作品ですが本書『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』が傑作だとのアドバイスがあり、手に取った次第。どのくらい古い作品かというと、評者が図書館から借りた本は1985/6発行の単行本で、表紙もなければ背表紙もハズレそうでボロボロというくらい古いのである。それはたまたま借りた本の状態が古かっただけだって?それだけでもあるまい。1985年というと評者が大学を4年で卒業できず留年が決まり、余分の1年だけという期限付きで五反田の阪神ファンの友人のマンションに転がり込んで、興味のない阪神優勝への道を体感したほど古いのである。23歳で道頓堀に飛び込んだ若者は、現在評者と同じ歳なわけだし、18歳以下の現在の関西阪神ファンは今年2003年まで阪神の優勝すら体感できないでいたくらいの大昔に書かれた本なのである。まだ昭和と呼ばれていた時代の作品なのである。
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2005.12.03 Saturday 19:47 | comments(2) | trackbacks(5) | 
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