[ - ]
一定期間更新がないため広告を表示しています
My Recommend Books !みなさんのオススメの本を熱く語り合いましょう!
|
|
『ライトニングが消える日』 ジャン・マーク バロル舎 (星落秋風五丈原)
ライトニングが消える日 posted with 簡単リンクくん at 2005. 6.30 さんべ りつこ / Mark Jan パロル舎 (2002.6) 通常2〜3日以内に発送します。 <翼をたたむ飛行機 未来にはばたく少年たち> その声は、扉が開く前から聞こえていた。 エレベーターの前で待っていた私達は、子供を叱る 女性の剣幕に、驚いて顔を見合わせた。 降りて来たエレベーターから、男の子、次いで母親が出てきつつ、 こう言った。 「駄目だって言ってんのに、どうして、あんたは ボタンを押すの! おもちゃじゃないのよ!」 そう言った後、私達がいる事に気付いた母親は、一瞬こちらを 見たが、続けて 「待ちなさい! 何度言ったって聞かないんだから」 と男の子の後を追って行った。 困惑とも苦笑ともつかない表情をした私達は、エレベーターに 乗った。 「この時、何か変な感じがした」と、後日友人に話した。 「立っている私達に対して、『うるさくしてごめんなさい』と 言って、その場で怒るのをやめて、別の場所で怒れば良かった のに、と思った」 と言うと、 「そうねぇ。別に謝らなくてもいいとは、思うけど。 他人の前で、子供を叱ると、子供のプライドが傷つくわね」 と言われた。 ああ、これか。私がひっかかったのは。
『ぼくが空を飛んだ日』 ニッキー・シンガー 角川書店 (星落秋風五丈原)
浅倉 久志 / Singer Nicky 角川書店 (2002.6) 通常2〜3日以内に発送します。 <イギリス紳士は謎めいた女性に弱い> 本国での解説文を読んでみる。「『ノーバートと羽根のコート』は…」 あれれ、本作の主人公の名前はロバートなんだけど、 本国版のタイトルに、「ノーバート」が採用されちゃってるわけ? やれやれ、読んだ後でも、本当の名前じゃなく、 ノーバートとして記憶されてしまうかも? いや、それは、たぶんない。
『テムズ川は見ていた』 レオン・ガーフィールド 徳間書店 (星落秋風五丈原)
斉藤 健一 / Garfield Leon 徳間書店 (2002.12) 通常24時間以内に発送します。 <ポアロやホームズがいなくても ロンドンに犯罪はありました> 某人気TVシリーズと似た邦題。えっ、テムズ川が語り部か? オープニング。カメラは、怯える女性を追ってゆく。カメラが テムズ川なのか。いや、どうやらそうではなさそうだ。だって彼女が 人目を避けて、狭い路地へ入ってゆくのに、カメラはためらいもせずついて ゆく。川ならば、橋を越えてはゆけない。そしてカメラの目の前で、あえなく 女性は命を落とす。 そう、カメラは、ある人間の目である。その人間が、誰なのか。 大いに気になるところだが、我々の目は、一転、一気に高い家の煙突へ 向けられる。そこにいたのが、主人公、煙突掃除の少年バーナクル。 と、いってもこれは本名ではない。親も兄弟もない孤児の彼が持っていた、 たった一つの取りえは、ひっついたら、離れない事。そこから フジツボ、「バーナクル(barnacle)」と綽名がついた。彼はたまたま 仕事中に、上流階級の人々の「国家の敵・スパイの暗殺計画」を聞いてしまう。 慌てて彼は、事もあろうに密談中の部屋にまっ逆さま。あわてて掴んだ銀のスプーンと 金のロケットのために、追われるはめになろうとは、まだこの時の彼は、 想像すらしていなかった。
『蒲公英草紙』 恩田陸 集英社 (ゆこりん)
槙村家の末娘の聡子様。体が弱く友達もいないため、峰子は父に頼まれ話し相手になることにした。ある日槙村のお屋敷にやってきた不思議な人たち。常野一族と呼ばれる彼らの力とは?峰子はそれを目の当たりにすることになる・・・。 遠くの出来事を感じたり、これから起こることを予知したり、人の思いを感じたり・・・。常野の人たちの不思議な力。彼らはその力を隠し、ひっそりと生きている。槙村家と常野一族の不思議な因縁は、やがて聡子の運命を変えていく。峰子の口から淡々と語られる出来事は、読み手を、物語の奥深くへといざなう。人にはそれぞれ生きていく意味がある。そして、すべきことがある。そのことから目をそむけてはいけない。常野の人たちに出会い、それぞれの道を歩み始めた人たち。彼らにとって日本は、光り輝く国だったのだろうか?
『てるてるあした』 加納朋子 幻冬舎 (トラキチ)
前作『ささらさや』と同じく舞台は佐々良という小さな町。 主人公は照代という15歳の女の子。 前作のヒロインであるサヤをはじめ他の登場人物達は脇役となっているので、続編というより姉妹編という表現がピッタシであろう。 佐々良ファンである読者にとっては、サヤにユウ坊、エリカにダイヤ、そして久代さん、夏さん、珠さんのお婆ちゃんトリオとの再会は嬉しい限りだ。
『ポーの話』 いしいしんじ 新潮社 (ゆこりん)
貧しいけれど幸せな日々。泥川でうなぎを捕る「うなぎ女」を母に持つポーは、愛情に包まれて成長していた。やがて彼はメリーゴーランドと知り合い、一緒に悪事を働くようになる。だがある夏の日に、彼の運命は一変する。500年に一度という大雨が穏やかな川を濁流に変え、ポーをはるか彼方へと運び去ってしまった・・・。心打つ、感動の名作。 この作品を読むと、自分が今こだわっているものや執着しているものが、とても無意味に思えてくる。もっと大切なものがあるのではないだろうか?そんな気持ちにさせられる。この世の中の全てのものには、必ず表と裏がある。だが、ポーにはなかった。ポーは表も裏も、ポーのままだった。そのことに気づいたとき、なぜか泣きたい気持ちになった。 「心の奥底で、間違ったことをしないのが大事。」 「うれしい大切なことより、悲しい大切なことの方が多い。だから悲しい分、いっそう大切に扱わなくてはならない。」 「目の前に、くっきり見えてるものしか信じられなくなるのが、いちばんつまらないし、いちばん悲しい。」 この作品の中で語られる言葉の一つ一つが胸に迫る。読後も、静かな感動が余韻となって、いつまでも心に響いていた。
『くうねるところすむところ』 文藝春秋 平安寿子 (ゆうき)
くうねるところすむところ 平 安寿子 面白くって、元気が出る本。 出版社につとめていた30歳の梨央は、一目惚れしたとび職の男性にあこがれて、工務店に再就職します。工務店の女社長は45歳の×イチ。社長令嬢で「姫」と呼ばれて育ち、婿養子をとって工務店を任せていたのですが、彼の浮気が我慢できず離婚。なりゆきで自分が社長をつとめることになったのです。
ご参加いただきました。
[ 新メンバーのご紹介 ]
みなさん、こんばんは♪
新メンバーをご紹介いたします。 早乙女さんです。 プロフィールとマイブログリストを設定させていただきました。 あとパスワードはこれからメール送信します。 ご参加ありがとうございます。 現在ご参加メンバー60名です
『 ミヤザワケンジ・グレーテストヒッツ』 高橋源一郎 集英社 (f丸)
ミヤザワケンジ・グレーテストヒッツ 高橋 源一郎 みなさんよくご存知の宮沢賢治の素敵な名作の数々が現代純文学の旗手・高橋源一郎の手によって新しい解釈と現代の描写によって21世紀にリメイク!とでも言えばこの本のコピーとしては満足できるでしょうか。
| 1 / 4 PAGES | >>
|
(C) 2024 ブログ JUGEM Some Rights Reserved.
|