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『母恋旅烏』荻原浩 双葉文庫(しょーと)
元々は旅回りの大衆演劇の一座で役者をしていた花菱清太郎。十数年前に所属の一座を辞めて自分の一座を興したものの、いつの間にか辞めてしまい、今は三つ目となる自社「レンタル家族派遣会社・花菱エンターティナーカンパニー」を経営している。仕事が変わるたびに振り回される家族たちと、昼間でも夢を見ているような父・清太郎。花菱一家の行く手に待つ未来は一体…?? おぎりん、相変わらず最高です!! 今回は「浪花節」って感じでしょうか?それとも「演歌」? 語り手は「ぼく」寛二。この花菱一家の次男坊がとってもいい味。すっごく可愛くて愛しい。語り口がほのぼのとしてなごみます。そして、本当に自分の親だったら困るだろうが、父清太郎もまた読んでる分には楽しくて面白い。家族だけではなく、おぎりん特有のキャラそれぞれの魅力も光る。 物語の魅力はなんと言っても後半に集中される。 ↓ ちょっとだけネタばれ含みます。
結局、旅回りの一座に戻って演劇をするのだが、その場面の描写のすばらしさよ!(これも、寛二の語りが良いからだと思われるが)その劇の内容がものすごく面白そうで、じかに見てみたい!でも本当にその劇を見ているように楽しかったし、巧くいくのかと、ドキドキしたりハラハラしたりさせられた。そこに出てくる桂木さんが、また!いい男なんですよ!!荻原さんのステキなところはキャラの作り方ですね!いつもいつも「このヒト!」ってキーマンが出てくるんだけど、今回は桂木さんだと思う!
笑いあり、涙あり、そして胸が温かくなるだけではなくほんのりとほろ苦さも…。 ラストたくましく成長した寛二にも、タイトルとリンクしたほろ苦さにも胸が締め付けられました。大好きです!!!!おススメ!! Comment
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母恋旅烏 (双葉文庫)荻原 浩双葉社このアイテムの詳細を見る
今回は、荻原浩『母恋旅烏』を紹介します。前半は、家族全員でレンタル家族派遣業に励む。父に振り回され、けんかしながらも家族全員で励んでいた。後半は、借金を返すために以前にいた大衆演劇の一座に復帰
| itchy1976の日記 | 2010/01/22 3:33 PM |
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