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2007.07.04 Wednesday  | - | - | 

『母恋旅烏』荻原浩 双葉文庫(しょーと)

母恋旅烏
母恋旅烏
posted with 簡単リンクくん at 2005. 6.12
荻原 浩双葉社 (2004.12)通常2〜3日以内に発送します。


元々は旅回りの大衆演劇の一座で役者をしていた花菱清太郎。十数年前に所属の一座を辞めて自分の一座を興したものの、いつの間にか辞めてしまい、今は三つ目となる自社「レンタル家族派遣会社・花菱エンターティナーカンパニー」を経営している。仕事が変わるたびに振り回される家族たちと、昼間でも夢を見ているような父・清太郎。花菱一家の行く手に待つ未来は一体…??


おぎりん、相変わらず最高です!!
今回は「浪花節」って感じでしょうか?それとも「演歌」?
語り手は「ぼく」寛二。この花菱一家の次男坊がとってもいい味。すっごく可愛くて愛しい。語り口がほのぼのとしてなごみます。そして、本当に自分の親だったら困るだろうが、父清太郎もまた読んでる分には楽しくて面白い。家族だけではなく、おぎりん特有のキャラそれぞれの魅力も光る。
物語の魅力はなんと言っても後半に集中される。
↓ ちょっとだけネタばれ含みます。
結局、旅回りの一座に戻って演劇をするのだが、その場面の描写のすばらしさよ!(これも、寛二の語りが良いからだと思われるが)その劇の内容がものすごく面白そうで、じかに見てみたい!でも本当にその劇を見ているように楽しかったし、巧くいくのかと、ドキドキしたりハラハラしたりさせられた。そこに出てくる桂木さんが、また!いい男なんですよ!!荻原さんのステキなところはキャラの作り方ですね!いつもいつも「このヒト!」ってキーマンが出てくるんだけど、今回は桂木さんだと思う!
笑いあり、涙あり、そして胸が温かくなるだけではなくほんのりとほろ苦さも…。
ラストたくましく成長した寛二にも、タイトルとリンクしたほろ苦さにも胸が締め付けられました。大好きです!!!!おススメ!!
2005.06.12 Sunday 23:01 | comments(0) | trackbacks(1) | 
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2007.07.04 Wednesday 23:01 | - | - | 









荻原浩『母恋旅烏』
母恋旅烏 (双葉文庫)荻原 浩双葉社このアイテムの詳細を見る 今回は、荻原浩『母恋旅烏』を紹介します。前半は、家族全員でレンタル家族派遣業に励む。父に振り回され、けんかしながらも家族全員で励んでいた。後半は、借金を返すために以前にいた大衆演劇の一座に復帰
| itchy1976の日記 | 2010/01/22 3:33 PM |