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2007.07.04 Wednesday  | - | - | 

『片想い』 東野圭吾 文春文庫 (うさぎ)

片想い
片想い
東野 圭吾

西脇哲郎は大学時代のアメフト部のメンバーとの毎年恒例の飲み会に出席。
帰路についた哲郎の前に現れたのは会を欠席していた
元マネージャーの美月だった。
哲郎は10年ぶりに会った美月にふたつの秘密を告白される。
ひとつは、「性同一性障害」であること、
もうひとつは殺人を犯して追われる身であることだった。
突然の告白に驚き、戸惑いながらも、
哲郎と、同じく元マネージャーで、彼の妻である理沙子は
美月を理解し、匿おうとする。

哲郎と理沙子の夫婦関係、中尾の離婚、
事件の真相を追う新聞記者の早田…。
美月の告白は昔のチームメイトたちに
思いもかけない形で影響を与えていくのだった。

この作品はSMAPの『夜空ノムコウ』に触発されて書いたという。
あのころの未来に
ぼくらは立っているのかなぁ…
全てが思うほど うまくはいかないみたいだ
『夜空ノムコウ』より

この作品を読んでから歌詞を見直してみると
なんとも切ない。
大学時代に想像していただろう未来は
どんなだったのだろうか。
こういう形でチームメイトが再会し、
アメフトの試合のようにそれぞれのポジションで
向き合い、対決していく。

こんな未来が待っているなんて…。

女性が社会進出をし、男性も家事に協力的になり、
男女の境界は色々な意味で薄まってきている。
それでもまだまだ女性として、男性としての
役割を求められることは多い。
そんな現代社会において
この作品では最終的には、
自分らしさとは…人として人とどうかかわるか
ということを考えさせられた。

2004.09.11 Saturday 03:12 | comments(1) | trackbacks(3) | 
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2007.07.04 Wednesday 03:12 | - | - | 
福田浩司賞味大臣 (2008/07/29 5:10 AM)
読みました。途中でこんがらがりそうになる話ですがテーマがテーマですからね。男らしさ女らしさは今の良識基準で書かれているという感じですが時代とともに変わるもの、人間そのものがまだまだ解明されていない無意識の領域ありそうだから。ともかく秘密そのものがストレスだし犯罪に巻き込まれた時ややこしこなりそうです。









『片想い』東野圭吾
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