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My Recommend Books !みなさんのオススメの本を熱く語り合いましょう!
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『夏の名残りの薔薇』恩田陸(ゆうちゃん♪)
おすすめ度 山奥のクラシックホテルで毎秋開かれる豪華なパーティー その年、不吉な前兆とともに、次々の変死事件が起こった 果たして犯人は・・・。(本書 帯より)
『からくりからくさ』梨木香歩
おすすめ度 古い祖母の家、草草の生い茂る庭。 染め織りに心轢かれる4人の娘と 不思議な人形にからまる縁。 何かを探すためでなく、 ただ日常を生き抜くために・・・。(本書帯より)
『ライオンハート』恩田陸(ゆうちゃん♪)
恩田さんの本3冊目です♪ エドワードとエリザベスの時を越えた 永遠の愛の物語ーだったと思います♪ 夢で見る予知夢&そして最後に出会う。 その繰り返しが何度も時を越えていく。 どこが始まりで、どこへ行くのか・・・ 過去と未来と現在が時という名の糸で からみあって切れかけてつながってー 最初ついていくのが難しかったです(^^;
『斑鳩王の慟哭』黒岩重吾(ゆうちゃん♪)
聖徳太子の晩年と上宮王家滅亡までを描くー
西暦600年からのお話になると思います。 太子様30代後半ころからー。 49歳でお亡くなりになるので晩年ですね。 蘇我馬子も現役ではあるものの引退間近。 子供である蝦夷の時代になってました。
女系家族(上)(下)/山崎 豊子/新潮社(うさぎ)
女系家族〈上〉 山崎 豊子 女系家族〈下〉 山崎 豊子 大阪・船場の老舗矢島家は代々跡継ぎ娘に養子婿をとる女系の家筋。その四代目嘉蔵が亡くなって、出もどりの長女藤代、養子婿をむかえた次女千寿、料理教室にかよう三女雛子をはじめ親戚一同の前で、番頭の宇市が遺言書を読み上げる。そこには莫大な遺産の配分方法ばかりでなく、嘉蔵の隠し女の事まで認められていた。・・・・・・遺産相続争いを通し人間のエゴと欲望を赤裸々に抉る長編小説。 今クールのドラマ『女系家族』の原作。 ドラマの舞台は現在の東京になっているが、原作は40年前、昭和30年代の大阪船場が舞台。 先日読み終えた『花まんま』が、ちょうど同じ時代の大阪下町を舞台に描かれていたが、同じ時代の大阪でもこちらは何代も続く老舗が舞台。きらびやかな全く違う世界が描かれている。 欲深くずる賢い人が次から次へと登場する。 遺産を一円でも多く貰おうと、お互いを出し抜こうとする姿がなんとも醜い。このあたりは、バーゲン会場のワゴンに群がるおばちゃん軍団のごとく ある意味滑稽にさえ見えた。三姉妹にはそれぞれ相談相手がつくのだけれど、この人たちがまたすごい。三姉妹を使って少しでも自分の利益になるようにと企んでいるのだ。こうした骨肉の争いを端から眺めているようで、実はこれまたセコセコ横領やら、遺産のお目こぼしをとろうと動き回る番頭。 皆、ハイエナのごとく遺産に群がって醜い争いを繰り広げるのだった。 著者はこの作品を書くにあたって、法律の勉強をされたというだけあって、 念入りに取材をした土台の上になりたっている小説であると思わせるに十分だった。これが、医療裁判を扱った『白い巨塔』を書くきっかけになったそうだ。山崎さんの社会派作家としての原点となった作品というわけ。 遺産相続と、女系家族にまつわるエピソードを壮大なスケールで展開していて、非常に楽しめる小説。時間を忘れて一気に読み終えてしまえる。
『スノードーム』 アレックス・シアラー 求竜堂 (うさぎ)
スノードーム 彼が残した物語は、真実か 素晴らしい芸術家でありながらも、自分の醜い姿に強いコンプレックスを 持つエックマン。彼は踊り子のホッピーに恋をするのだった。しかし、 ホッピーにはロバートという絵かきの恋人がいた。エックマンの愛は 受け入れられず、結果、彼は恐ろしい行為に手を染めるのだった。 一方ロバートには、クリストファーという息子がいた。母親はいなくなり、 父と息子の2人暮らしだった。決して裕福ではなかったが、お互いに 愛し合い、幸せに暮らしていた。それが、エックマンのゆがんだ愛に よって人生を大きく狂わされるのだった。
『ボーナス・トラック』 越谷オサム 新潮社 (エルフ)
これでデビュー作とは!凄い方が登場しました! [感想] 殺された人物が幽霊となり犯人を探す、まるで有栖川有栖の「幽霊刑事」みたいな設定なのに何故か新鮮で、眩しさを感じた1冊でした。 幽霊になった亮太と偶然轢き逃げを目撃した草野、この二人に加わるのが元々幽霊が見える体質の南。 ただ単に犯人を追うのではなく、ここに幽霊と草野達との奇妙な友情が加わるのがすごく良い味を出しています。 幽霊なのに緊張感のない亮太は、何と食事もすればゲームもする、イビキをかいて寝るし、寝起きも悪い、しかも恋までしてしまうのです。 普通なら幽霊になってしまった亮太に対してやりきれなさが出るのに、彼の持ち前の底抜けの明るさで周りの空気を和ませてくれるのですよね。 切なくなる場面でもいつしか笑いへと持っていってくれます。 最初から笑いのセンスも光っていて、死んだ後の過ごし方を想像する場面なんてどこからこんな発想が生まれるんだろうと思うくらい私好みでした。 (閻魔様が「オッオー」という顔をしたら地獄行きなんて思わず想像してしまいました。) この方のこういう部分って誉めるしかないセンスの良さです。 また社会人になって仕事以外に余裕がなくなった草野も亮太と出会うことで学生時代の友達と過ごしたあの開放感を味わい、余暇を楽しもうとする元気を貰います。また一杯一杯だった部分も亮太のアドバイスで周りが見えるようにもなっていくのですよね。
『シルエット』 島本理生 講談社文庫 (maru)
シルエット この短編集のなかには「シルエット」「植物たちの呼吸」「ヨル」の 三話が入っている。 別れても忘れられず、特別な存在とう位置を離れない冠くん。 生活の一部のように大切な存在となったせっちゃん。 悩みながらもむやみに動いてみたり、動きたくても行動に移せなかったり、 気持ちが激しく移り変わることもある。 自分でも気づかない心の微妙な呼びかけを知ろうとして不安になる こともある。…女子高生等身大の小説。 全体を通してふっっとした表現が生っぽい、涼しい感じがする。 活き活きしている…というのとはまた違った雰囲気だが、 じかに触れているような直接の温度を感じられる。 私は「シルエット」より「植物たちの呼吸」の方がより研ぎ澄まされた 表現が感じられて好きだったように思う。 親が片親だったり、いなかったり、病気だったりと明るい設定ではない が読んでいて未来を感じさせられる、嫌になるような話ではない。 また、そのような設定でも特別さ…をあまり感じないように思う。 最後の解説にもあったようにまだ島本理生さんは成長していく、と 思う。今以上に透明感のある素直な文章を私も読んでみたい。
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